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宇宙旅行に行った人は何人いる?費用と日本人の実例を徹底解説

宇宙探査・有人宇宙

この記事のポイント

宇宙旅行に行った人は2024年時点で世界に約80人おり、日本人では前澤友作氏が2021年にISSへ搭乗した。費用は高高度気球で数百万円、サブオービタル飛行で1席75万ドル前後、ISS滞在で5500万ドル以上と幅がある。

宇宙旅行に行った人は何人いる?費用と日本人の実例を徹底解説

「宇宙旅行に行った人は実際にいるのか、日本人でも参加できた人がいるのか知りたい」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  • 宇宙旅行に行った人の人数と宇宙飛行士との違い
  • 世界と日本で宇宙旅行に行った人の一覧
  • 宇宙旅行にかかる費用と参加条件

宇宙旅行に行った人はすでに世界で約80人にのぼり、日本人にも前澤友作氏という実例があります。

本記事を読むことで、これまで宇宙旅行に行った人の実績と、費用や条件を踏まえたうえで自分にとって現実的な選択肢かどうかが見えてきます。ぜひ最後まで読み進めてください。

宇宙旅行に行った人はこれまで何人いるのか

宇宙旅行に行った人の人数を知るには、まず宇宙飛行士と宇宙旅行者の違いを整理しておく必要があります。両者は同じ宇宙空間へ向かう存在ですが、立場も人数も大きく異なります。

宇宙飛行士と宇宙旅行者の違い

宇宙飛行士は、各国の宇宙機関や企業に所属し、訓練を経て職務として宇宙へ向かう人です。これまでに高度100kmを超えた人は延べ595人にのぼり、弾道飛行によって宇宙に到達した人も含まれます。

一方の宇宙旅行者は、職務ではなく個人の意思と費用で宇宙へ向かう民間人を指し、民間宇宙飛行士と呼ばれることもあります。宇宙飛行士が約600人であるのに対し、有償で宇宙旅行を行った民間人は2024年6月時点で約80人にとどまり、依然として宇宙飛行士のほうが多い状況です。

民間人として宇宙旅行に行った人の人数

民間人による宇宙旅行がまとまった人数になったのは2021年以降です。この年、宇宙旅行者の数がプロの宇宙飛行士の年間搭乗者数を初めて上回り、「宇宙旅行元年」と呼ばれる転機を迎えました。

区分人数の目安時点
宇宙飛行士(延べ)約600人2024年時点
宇宙に到達した人の総数(弾道飛行含む)595人2024年時点
有償の宇宙旅行者約80人2024年6月時点

2026年現在も、ブルーオリジンやヴァージン・ギャラクティックによるフライトが継続しており、宇宙旅行に行った人の数はさらに増加していると見られます。ただし、事業者ごとの搭乗実績を統合した最新の公式統計は限られており、正確な最新人数は各社の発表を確認する必要があります。

宇宙旅行者数が増えている理由

宇宙旅行者が増えている背景には、再使用型ロケットの実用化による打ち上げコストの低下があります。スペースXの再使用ロケットや、ブルーオリジンの再使用型サブオービタル機体が、従来より低いコストで複数回のフライトを可能にしました。

さらに、ヴァージン・ギャラクティック、ブルーオリジン、スペースXという複数の企業が競合することで、サービスの選択肢が増えたことも要因のひとつです。企業間の競争が価格帯やフライトの種類を多様化させ、結果として宇宙旅行に行った人の数を押し上げています。

世界で宇宙旅行に行った人の一覧

宇宙旅行に行った人の一覧を見ると、時代ごとに担い手となった企業や渡航の形態が変化してきたことがわかります。ここでは代表的な搭乗者を時系列で紹介します。

世界初の宇宙旅行者デニス・チトー氏

世界で初めて自己資金で宇宙旅行に行った人は、アメリカの実業家デニス・チトー氏です。2001年4月28日にソユーズTM-32でISSへ向かい、約8日間滞在しました。旅行費用は約2000万ドル、当時のレートで約24億円とされています。

チトー氏の渡航をきっかけに、ロシアの宇宙機関と提携する米企業スペースアドベンチャーズを通じた民間人の宇宙旅行が実現可能なビジネスとして認知されるようになりました。

スペースアドベンチャーズ時代に搭乗した人たち

スペースアドベンチャーズは2001年から2009年にかけて、7人の顧客を8回のミッションでISSへ送り出しました。搭乗者はいずれも実業家などの著名人です。

搭乗者搭乗年特徴
デニス・チトー氏2001年世界初の宇宙旅行者
マーク・シャトルワース氏2002年アフリカ人として初めて宇宙へ
グレゴリー・オルセン氏2005年アメリカの実業家
アニューシャ・アンサリ氏2006年世界初の民間女性宇宙旅行者
チャールズ・シモニー氏2007年・2009年2度宇宙旅行を経験
リチャード・ギャリオット氏2008年親子2代で宇宙飛行を実現
ギー・ラリベルテ氏2009年カナダ人として初めて宇宙へ

この時期の宇宙旅行に行った人は、いずれもソユーズ宇宙船を利用し、ISSに一定期間滞在するスタイルが中心でした。

2021年以降に宇宙旅行へ行った人たち

宇宙旅行がいつから本格化したのかを語るうえで、2021年は複数の企業が相次いで有人飛行を実現した節目の年です。7月にはヴァージン・ギャラクティック創業者のリチャード・ブランソン氏がサブオービタル飛行を行い、同年9月にはスペースXの「インスピレーション4」が、プロの宇宙飛行士を含まない民間人4人のクルーだけで地球周回軌道への飛行を実現しました。

インスピレーション4の乗組員には、実業家のジャレッド・アイザックマン氏のほか、看護師や地質学者、データエンジニアなど、宇宙飛行士としての職歴を持たない一般人が含まれていた点が特徴です。この飛行によって、軌道を周回するオービタル飛行も民間人だけで実現できることが証明されました。

ブルーオリジンに搭乗した著名人

ブルーオリジンのニューシェパードには、創業者のジェフ・ベゾス氏本人も搭乗しています。2021年7月20日のNS-16では、ベゾス氏と弟のマーク氏、女性飛行士候補だった当時82歳のウォーリー・ファンク氏、当時18歳のオリバー・デーメン氏の4人が搭乗し、最高齢と最年少の記録を同時に更新しました。

同年10月のNS-18には、俳優ウィリアム・シャトナー氏が搭乗し、90歳での宇宙到達という記録をつくっています。その後もNS-19やNS-25など複数のミッションで、著名人や研究者が搭乗を重ねており、宇宙旅行に行った人の顔ぶれは年々多様になっています。

日本人で宇宙旅行に行った人

日本人で宇宙旅行に行った人の代表例は、2021年に搭乗した前澤友作氏です。ここでは搭乗の経緯と、今後日本人が宇宙旅行に挑戦する動きを紹介します。

日本人初の民間宇宙旅行者前澤友作氏

ZOZO創業者の前澤友作氏は、2021年12月8日にロシア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズMS-20宇宙船で打ち上げられ、国際宇宙ステーションへ向かいました。12月20日までの12日間ISSに滞在し、地球へ帰還しています。

前澤氏は搭乗後のインタビューで、費用について1席あたりおよそ50億円と明かしており、前澤友作の宇宙旅行は日本人による民間宇宙旅行の実例として広く知られるきっかけになりました。

同行した平野陽三氏

前澤氏に同行したのが、制作アシスタントを務めていた平野陽三氏です。前澤氏と同じソユーズMS-20に搭乗し、同じく12日間のISS滞在を経験しました。2人あわせての渡航費用は総額で約100億円規模にのぼったと報じられています。

なお日本人として最初に宇宙へ行ったのは、1990年にTBSの特派員としてソユーズTM-11に搭乗した秋山豊寛氏です。TBSが旧ソ連の宇宙機関に費用を支払う形で実現した搭乗であり、世界初のジャーナリストによる宇宙飛行としても記録されています。

今後宇宙旅行に挑戦する日本人の動き

日本国内でも、宇宙旅行への参加を目指す動きが広がっています。北海道の岩谷技研は、気球を使って高度18000〜25000mの成層圏まで上昇する宇宙遊覧フライトを計画しており、2026年4月にはパイロットやパートナー企業、搭乗客の追加募集を始めました。

商用運航の開始時期は2027年夏以降とされ、詳しい搭乗条件は2026年8月ごろに発表される見込みです。訓練や宇宙服が不要な体験として、これまでの軌道滞在型の宇宙旅行よりも参加しやすい選択肢になると期待されています。

宇宙旅行に行った人たちにかかった費用と条件

宇宙旅行に行った人たちの記録を見ると、宇宙旅行の費用も参加条件も渡航の形態によって大きく異なることがわかります。ここでは実例をもとに整理します。

宇宙旅行にかかった費用の実例

最も費用が高いのは、国際宇宙ステーションに滞在する軌道型の宇宙旅行です。アクシオム・スペースが手がけるISS滞在ミッションは、1席5500万ドル以上とされ、近年の報道では7000万ドル級、日本円で100億円を超える水準まで上昇したとも伝えられています。前澤友作氏がソユーズで搭乗した際も、1席あたり約50億円という金額が明かされていました。

サブオービタル飛行は軌道型よりも手が届きやすい価格帯です。ヴァージン・ギャラクティックは2026年3月にチケット販売を限定的に再開し、価格は1席75万ドル、日本円でおよそ1億2000万円です。新型機「デルタ級」による民間旅行者向けの飛行は2026年秋に始まる予定で、今後の価格改定も見込まれています。

渡航タイプ代表企業費用の目安
高高度気球岩谷技研数百万円規模
サブオービタル飛行ヴァージン・ギャラクティック1席75万ドル前後
軌道滞在(ISS)アクシオム・スペース1席5500万ドル以上

もっとも手頃な選択肢は、宇宙空間そのものには到達しない高高度気球によるフライトです。岩谷技研は成層圏までの遊覧を数百万円規模の費用で計画しており、宇宙旅行に興味を持つ人の入り口として注目されています。

搭乗までに必要な訓練や条件

軌道滞在型の宇宙旅行は、費用だけでなく訓練の負担も大きくなります。アクシオム・スペースのミッションでは、搭乗者はNASAの民間宇宙飛行士向け医療基準を満たしたうえで、ISSのシステムやクルードラゴンの操作について、数か月にわたるフルタイムの訓練を受ける必要があります。

医療基準では特別な運動能力までは求められず、健康な成人であれば対象になり得ますが、心疾患や未治療の高血圧などは除外条件になり得るとされています。サブオービタル飛行や高高度気球は、これに比べて訓練の負担が軽く、数日程度のプログラムで済むケースもあります。

一般人が宇宙旅行に参加する方法

一般人の宇宙旅行への現実的な入り口としては、まず高高度気球のような比較的低価格な体験から検討する方法があります。岩谷技研は2026年4月にパイロットやパートナー企業、搭乗客の追加募集を始めており、詳しい参加条件は同年8月ごろに発表される見込みです。

サブオービタル飛行に挑戦する場合は、ヴァージン・ギャラクティックなど各社の予約ページから申し込み、健康診断などの審査を経る流れになります。軌道滞在まで目指す場合は、個別交渉や企業・政府のスポンサーが必要になるケースが多く、段階を踏んで検討することが現実的な進め方です。

まとめ:宇宙旅行に行った人は増加中で一般人にも門戸が開き始めている

本記事では、宇宙旅行に行った人の人数から、世界と日本の代表的な搭乗者一覧、そして費用や参加条件までを解説してきました。宇宙旅行に行った人は2001年のデニス・チトー氏を起点に増え続け、2026年現在では世界で約80人が実際に宇宙へ渡航しています。

本記事のポイントをおさらいします。

本記事のポイント

  • 宇宙旅行に行った人は世界で約80人、宇宙飛行士は約600人にのぼる
  • 日本人では前澤友作氏と平野陽三氏が2021年にISSへ搭乗した
  • 費用は高高度気球から軌道滞在まで幅があり参加条件も渡航タイプで異なる

宇宙旅行に行った人の実例を知ることで、宇宙旅行が一部の富裕層だけの話ではなく、価格帯や渡航形態によっては現実的な選択肢になりつつあることが見えてきたのではないでしょうか。今後も企業ごとの募集状況や価格改定が続くため、最新の動向を追い続けることが後悔のない選択につながります。

宇宙ビジネスや教育の現場で正確な一次情報が必要な際は、ぜひ当メディアの情報もあわせてご活用ください。

宇宙旅行 行った人に関するよくある質問

参考文献

  1. これまでに宇宙に行った人は何人いるのですか|JAXA 有人宇宙技術部門
  2. ソユーズMS-20宇宙船(66S)ミッション|JAXA 有人宇宙技術部門
  3. 宇宙遊覧の岩谷技研、商用運航は27年夏以降に パイロットを募集|日本経済新聞

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執筆者

Space With 編集部
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監修者

Space With リサーチチーム
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