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国際宇宙ステーションの大きさ・重さ・全長をわかりやすく解説

宇宙探査・有人宇宙

この記事のポイント

国際宇宙ステーションの大きさは全長約108.5m・全幅約72.8m・重さ約420トンでサッカー場とほぼ同じ規模。与圧部容積は約916〜1,005立方メートルで、16のモジュールとトラス・太陽電池パドルで構成される。

国際宇宙ステーションの大きさ・重さ・全長をわかりやすく解説

「国際宇宙ステーションの大きさは、実際にはどれくらいなのだろう。写真だけを見ても、なかなかスケール感がつかめない」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  • 国際宇宙ステーションの全長・重さなど基本データ
  • サッカーコートや建物での大きさの比較
  • モジュール構成から見た大きさの内訳

国際宇宙ステーションの大きさは、全長およそ109m、全幅およそ73m、重さは約420tにおよびます。

数字だけではなかなか実感しづらいこの巨大さも、身近なものと比べればイメージがつかみやすくなります。本記事を読み進めることで、国際宇宙ステーションの大きさを多角的に理解できるようになるはずです。

国際宇宙ステーションの大きさを表す基本データ

国際宇宙ステーションの大きさは、全長・全幅・重さのいずれをとっても、地上の建造物とは桁違いの規模です。JAXAの公式資料でも、サッカー場がすっぽり収まるほどの大きさと紹介されています。

全長と全幅のサイズ

国際宇宙ステーションの全長は約108.5m、全幅は約72.8mです。この数値はサッカーのフィールドとほぼ同じ大きさにあたり、国際サッカー連盟が定める標準的なピッチのサイズにも近い規模になります。

太陽電池パドルとトラス構造が横方向に大きく張り出しているため、全幅の数値の大部分はこの構造物が占めています。居住・実験用のモジュール本体だけを見ると、全幅よりもかなりコンパクトな印象です。

重さと質量

国際宇宙ステーションの重さは約420トンです。ジャンボジェット機がおよそ400トン前後とされているため、飛行機1機分に匹敵する質量が宇宙空間に浮かんでいる計算になります。

この重さはモジュール・太陽電池パドル・トラス構造など、すべての構成要素を合計したものです。地上での建設と異なり、地球から宇宙ステーションまでの距離を各パーツを個別に打ち上げて軌道上で組み立てる方式が採られたのも、この規模の質量を一度に運べないためです。

居住空間の容積

国際宇宙ステーションの与圧部容積は約916立方メートルです。空気で満たされ、国際宇宙ステーションの現在の乗組員をはじめとする宇宙飛行士が生活できる空間の広さを示す数値で、NASAの資料では6ベッドルームの住宅に相当する広さと説明されています。

項目数値
全長約108.5m
全幅約72.8m
重さ約420トン
与圧部容積約916立方メートル
常時滞在人数7名

外観の大きさに加えてこの容積を把握することで、国際宇宙ステーションが単なる構造物ではなく、複数人が長期間生活できる住空間であることが見えてきます。

国際宇宙ステーションの大きさを身近なものにたとえる

国際宇宙ステーションの大きさは、数値だけを見てもなかなか実感がわきません。ここでは、身近な建物やスポーツ施設と比べることで、その規模を具体的にイメージできるようにします。

サッカーコートとの大きさ比較

国際宇宙ステーションの全長・全幅は約108.5m×約72.8mで、サッカーの試合が行われる標準的なピッチとほぼ同じサイズです。太陽電池パドルとトラス構造を含めた外形全体が、サッカー場1面をすっぽり覆うほどの広がりを持っています。

NASAの資料でも、端から端までの長さ約109mはアメリカンフットボールの競技場の長さに匹敵すると紹介されています。球技場を丸ごと打ち上げたようなスケール感といえます。

住宅や建物との大きさ比較

国際宇宙ステーションの居住空間は、NASAの表現によると寝室が6部屋・バスルーム2つ・ジム・360度見渡せる展望窓を備えた住宅よりも広いとされています。与圧された空間全体の容積は、資料により約916〜1,005立方メートルとされています。

一般的な戸建て住宅の延床面積を大きく上回るスペースが、宇宙空間の限られたモジュール内に詰め込まれている計算です。狭い印象を持たれがちな宇宙滞在ですが、実際には広々とした住空間が確保されています。

東京ドームとの大きさ比較

東京ドームのグラウンド面積は約13,000平方メートルです。国際宇宙ステーションの水平方向の広がり(約108.5m×約72.8m、約7,900平方メートル)は、この東京ドームのグラウンドのおよそ6割程度の面積に相当します。

比較対象面積・規模の目安
国際宇宙ステーションの外形約7,900平方メートル
東京ドームのグラウンド約13,000平方メートル
サッカーコート(標準)約7,140平方メートル

こうして複数の対象と比べると、国際宇宙ステーションがスポーツ施設1つ分に匹敵する構造物であることが、より具体的にわかります。

国際宇宙ステーションの構造から見る大きさの内訳

国際宇宙ステーションの大きさは、1つの巨大な箱ではなく、複数のモジュールとトラス構造を組み合わせて実現されています。ここでは、外形の内訳を構造ごとに見ていきます。

モジュールの数と配置

国際宇宙ステーションは16のモジュールで構成されています。日本の「きぼう」、アメリカの「デスティニー」、欧州の「コロンバス」といった実験モジュールに加え、国際宇宙ステーションのロシアモジュールである「ズヴェズダ」「ナウカ」、結合部となる「ユニティ」「ハーモニー」「トランクウィリティー」など、各国が開発したモジュールが連結されています。

これらのモジュールはバイコヌール宇宙基地などから打ち上げ後に軌道上で1つずつドッキングされ、現在の全長・全幅を形づくりました。地上で一体の建造物として作られたわけではない点が、国際宇宙ステーションならではの特徴です。

太陽電池パドルの大きさ

国際宇宙ステーションには8つの太陽電池パドルが搭載されています。常に太陽の方向を自動で追尾するように回転する仕組みで、8枚を合わせて75〜90キロワットの電力を生み出しています。

この太陽電池パドルが左右に大きく張り出しているため、両翼を合わせた全幅は約73mに達します。全長・全幅のうち、太陽電池パドルが占める割合は非常に大きいといえます。

トラス構造の全長

国際宇宙ステーションの中心には、モジュールと太陽電池パドルをつなぐ「トラス」と呼ばれる構造体があります。トラス全体の長さは約94mで、モジュール本体を貫く背骨のような役割を果たしています。

トラスは複数のパーツに分けて打ち上げられ、ロボットアームなどを使って軌道上で順に接続されました。この構造があることで、モジュールと太陽電池パドルの位置関係が安定し、全長約109mという規模が維持されています。

こうして見ると、国際宇宙ステーションの大きさは、モジュール・トラス・太陽電池パドルという3つの要素が組み合わさって生まれていることがわかります。

国際宇宙ステーションが大きく作られている理由

国際宇宙ステーションの大きさは、偶然生まれたものではありません。多国間協力という成り立ちと、宇宙空間で必要とされる機能の多さが、この規模を必然にしています。

これほど大きく作られた理由

国際宇宙ステーションには、アメリカ・ロシア・日本・欧州・カナダなど、複数の国と地域がそれぞれ開発したモジュールが参加しています。各国が実験モジュールや居住モジュールを持ち寄る形式を採ったため、単一国だけで建設するよりも規模が大きくなりました。

また、複数人が長期間生活しながら科学実験を行うには、居住スペースに加えて実験区画・保管区画・トイレやジムなどの生活設備も必要です。これらの機能を1つずつ積み上げた結果、全長約109m・与圧部容積約1,005立方メートルという規模に至りました。

大きさゆえに直面した建設の難しさ

国際宇宙ステーションの建設では、40数回に分けてパーツを打ち上げ、軌道上で1つずつ組み立てるという手法が採られました。1998年の最初のモジュール打ち上げから主要部の完成まで、13年もの歳月がかかっています。

組み立てや保守のための船外活動は160回、累計1,009時間を超えました。地上のように足場を組んで作業できない宇宙空間で、これほど大規模な構造物を完成させたこと自体が、大きな技術的挑戦だったといえます。

今後の宇宙ステーションとの大きさ比較

中国が運用する宇宙ステーション「天宮」は、コアモジュール「天和」の全長が16.6mで、活動できる空間全体の容積は約110立方メートルです。総質量も約80トンとされ、国際宇宙ステーションのおよそ5分の1の規模にとどまります。

国際宇宙ステーションの退役が2030年ごろに見込まれるなか、AxiomSpaceやStarlabなど複数の企業が後継となる商業宇宙ステーションの計画を進めています。これらの計画はいずれも段階的にモジュールを追加していく方式で、当初は国際宇宙ステーションより小規模な形での運用開始が見込まれています。

ステーション規模の目安
国際宇宙ステーション全長約109m・質量約420トン
中国宇宙ステーション「天宮」全長約16.6m(コアモジュール)・質量約80トン
商業宇宙ステーション各計画段階的にモジュールを追加し、当初は小規模で運用開始予定

こうして比較すると、国際宇宙ステーションの大きさは現時点で運用されている宇宙ステーションの中でも突出しており、後継となる計画の多くがこの規模を目標に段階的な拡張を目指していることがわかります。

まとめ:国際宇宙ステーションの大きさはサッカーコート級で重さ約420t

本記事では、国際宇宙ステーションの大きさについて、基本データから身近なものとの比較、構造の内訳、そして大きく作られた理由までを解説してきました。全長約108.5m、全幅約72.8m、重さ約420トンという規模は、サッカー場や東京ドームのグラウンドと並べることで、より具体的にイメージできたはずです。

本記事のポイントをおさらいします。

本記事のポイント

  • 国際宇宙ステーションの全長は約109m、重さは約420トン
  • サッカーコートや東京ドーム、6ベッドルームの住宅と同等規模の広さ
  • 16のモジュールとトラス・太陽電池パドルが組み合わさって現在の大きさになっている

数字だけでは掴みにくかった国際宇宙ステーションの大きさも、複数の比較を通じて具体的なスケール感として理解できるようになったのではないでしょうか。

宇宙ビジネスや教育の現場で正確な一次情報が必要な際は、ぜひ当メディアの情報もあわせてご活用ください。

国際宇宙ステーションの大きさに関するよくある質問

参考文献

  1. 国際宇宙ステーション(ISS)とは|JAXA 有人宇宙技術部門
  2. Space Station Facts and Figures|NASA
  3. ISSの構成|JAXA 有人宇宙技術部門

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執筆者

Space With 編集部
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編集部

「宇宙ビジネスを、ビジネスとして読む。」をコンセプトに、国内外の宇宙産業(衛星・ロケット・宇宙データ・月面開発等)の動向を追う専門記者・アナリスト集団。AI時代に信頼される一次情報源を目指し、ファクトとデータに基づく客観的な分析・解説を日々お届けします。

監修者

Space With リサーチチーム
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